「バジリスク~甲賀忍法帖」全話上映イベント
もう10年前になるんですが、
「バジリスク~甲賀忍法帖」というアニメーションで、お胡夷というくノ一の役をやらせていただきました。
今年はオンエア10周年ということで、GONZOさんが全話上映イベント&トークショーを開催してくださり、私もゲストとして登壇することになりました。
隣が私の演じたお胡夷の兄役・上田燿司さん、
左が助監督の西本さん、右が木崎監督です。
ひさしぶりにお会いしたら、気持ちがすっかり10年前に戻ってしまって、みなさんのことが大好きなのに、しどろもどろ(笑)
お胡夷という役は、物語の前半で死んでしまうんだけど、生死をかけた忍者たちの忍法争いの中での兄妹愛が涙を誘い、今でもファンの方の間では人気のようです。
トークショーの間は、私たちの話を聞きながら
当日は、たくさんのお客さまがいらしてくださり、涙を流しながら、私たちのトークを聞いてくださってました。
お客さまが10年の時を経て、強い思いを繋いでくださってきたことを感じて、びっくりもしました。
私もちろん当時のことを思い出して、話しながら感動や興奮が新たになるようでした。
私にとってはこの作品は、念願だったアニメーションのお仕事で、初めていただいたレギュラーだったので、特に思い入れが強く、当時のこともよく覚えています。
プレッシャーと緊張に負けそうだった収録や、周りの方々に助けていただいたこと、そして、今だからわかる役の心情や演出の巧みさ、このように10年経って、思いを伝えることができるなんて、本当に得がたい幸福でした。
お胡夷という役についてもあらためて振り返りました。
10年前は、お胡夷と私はとても近しい場所にいたような気がするんです。真っ直ぐで、一所懸命やるしかなくて。
役者として拙く、そのようにしてしか、役へのアプローチが出来なかったというのも事実です。
あれから、たくさんのお仕事をさせていただくなかで私は、「私以外のなにか」にも上手くなりすますようになったかもしれませんが、だからこそお胡夷は特別で、どこか血肉の通った繋がりのあるように感じています。
今、お胡夷を振り返ると「なんだかずいぶん遠くへ来たな」と寂しくもあり、彼女のひたむきな眼差しが眩しいようです。
10年という時間を経て、こんなふうに当時のスタッフや共演者、そして今でもファンでいてくださっている方々と作品への愛に満ちた同じ時を過ごせて、こんな幸せなことはなかなかないと思いますし…ちょっと身に余るというか、私はもっとがんばらないといけないなと、背筋が伸びました。
バジリスク、
そしてバジリスクに関わった人々、
なによりファンの皆様、
本当にありがとうございました。
これからも、バジリスクとお胡夷に恥ずかしくない働きをしていきたいと思います。
会場には当時の貴重な資料も盛りだくさん!
私たちが知らないものもあり、一同大興奮でした。
当日のためにひさしぶりにネイルも。
お胡夷の溌剌としたイメージで。
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