The Bambiest 2017「樹々の隙間」~クレマチスの丘にて
三島・ヴァンジ彫刻庭園美術館の15周年企画として催された、こちらのダンス公演を見に行ってきました。
ダンスパフォーマンスをしたのは、『The Bambiest』。
この『The Bambiest』は、コンテンポラリーダンスカンパニー。
振り付け・演出のフェミニンな世界観と、ダンサーさんたちの確かな表現力・技術力が素晴らしく、私の大のお気に入りです。
実はこのカンパニーには、私の中学時代の同級生・ゆかちゃんが所属しています。
素敵な踊り子のゆかちゃんは、今バレエを習っている私からすると憧れの存在でもあります。
今回のダンス公演は、ヴァンジ彫刻庭園美術館の15周年記念のイベントとして企画されました。
聞くところによると2年ほども前から準備を進められていたそうです。
当日のダンスパフォーマンスだけでなく、美術館の庭園をロケーションにした、映像作品や写真作品も合わせて制作され、展示されていました。
とても贅沢な試みですし、その出来栄えもとても豊かで、感激しました。
また、ダンスパフォーマンス会場として、この美術館の大きな売りのひとつである「クレマチスの丘」という庭園を効果的に生かしていました。
彫刻の展示室の床から天井まで開いたガラス張りの窓から、まさにクレマチスの丘と、それをぐるりと回るかわいらしい小道が見えます。
丘から踊り子が現れたり、
丘の傾斜を踊り子が軽い足取りでこちらへ降りてきたリ、
踊り終えた踊り子がまたその丘を越えて姿を消したり。。。
自然とアートが作り出したスクリーンに切り取られた、本当に美しい一瞬一瞬でした。
東京から三島まで。
ほんの1時間程度のダンス公演を見るために朝から移動しました。
日帰りが可能な距離ではありますが、お金も時間もかかります。
けれど、そんなことは露ほども気にならぬほど、心地よく楽しいひと時を過ごすことができました。
バレエを習うようになったからわかるようになったダンスのステップがいくつもあってうれしかったこと。
子どもの頃に美しいと思っていたものや忘れかけていた尊いものをいくつも思い出して、刺激を受けたこと。
ふだんは、言葉を扱い言葉に生かされている私が、言葉から放たれた情感の中に身を置けたこと。
どれもかけがえのない収穫です。
まだ寒さの残る春先の遠出、とても楽しかったです。
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