坂本千明 紙版画作品展『生活』

黒猫の版画作品で出会った坂本千明さんの個展を見に行ってきました。
@阿佐ヶ谷 CONTEXT-S
坂本千明さんの作品は、猫ものしか拝見したことがなかったので、今回の展示でモチーフになっていたお皿・籠・カトラリー・布・掃除道具・鉄瓶、そして焼き魚やお味噌汁やお弁当などのお食事の数々…

まさに『生活』の中で身近に触れているものや、どこか懐かしくなる使い込まれた道具たちの様子が目新しく、瑞々しく、目に飛び込んできて感動しました。

色や質感も「紙版画ってここまでできるの!?すごくない???」という驚くほどの繊細なものばかりでした。

紙版画って、小学生の頃に図工でやりますよね。
でも坂本さんの作品の仕上がりを見ると「なぜどうやってこれができんのかよ?」と思っていました。

展示会場では坂本さんご本人が気さくに話してくださり、紙版画の種類・手法を教えてくださって有難かったですし、紙版画の元となる版も手に取って眺めることができました。
↑画像の上部左右がそれです。とても貴重に思えて、まるで宝物のようでした。

版画作品なので、ひとつの版から何枚かの作品が刷り上がります。ナンバリングされたそれらは同じ図案でありながら、色の濃淡の出方などがみんな異なり、世界に一つだけの作品です。

…思い切って、
私も今回、作品をふたつ購入しましたっ!!

遠目では「ポストカード」と「紙版画」、同じ図案なのになぜこんなに値段が違うのかしら?と思われるかもしれませんが、紙版画の紙に半押しされたボコッという窪みが、モチーフの生命力や存在感に思えて、とてもトキメクものですよ。

作品展は4月7日までです。

KIMURA HARUKA

木村はるかが140文字をオーバーする時。

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