ほとんど0からの「STAR WARS」④Episode6 ~ジェダイの帰還~

今回もすっかりお馴染みの、

あの壮大な音楽とともに情報量の多いテロップが画面奥の虚空に消えていく
というやり口でスタートするSWなのである。

そこでもたらされた情報は、
なんと帝国軍があの巨大な球体の宇宙ステーション

デス・スターを再建しているとのこと!!
Episode4で思いのほかあっさりボガーン!と砕け散ってたアイツだけど、
再建中の新生デス・スターは強大なパワーなんだとか。
こりゃなんとしても食い止めねばなりませんね!
それでは、旧三部作の締めくくりでもあるEpisode6鑑賞スタートなのであります!


1.『青いゾウさんが気になります』

前作Episode5のラストで、ダース・ベイダーの手により氷漬けにされてしまい賞金稼ぎに連れ去られたハン・ソロを取り戻すところから物語は始まる。


惑星タトゥイーンにあるジャバ・ザ・ハットのアジトへ、まずやってきたのはロボ丸とロボ金。

このジャバのアジトには、宇宙の異形の者たちが集結して、夜な夜な「ジャバ様ヨイショー」の宴が催されているようだ。

音楽の生演奏、鎖に繋がれたまま踊らされる露出度の高いチャンネー、ジャバ様の気に障ったやつは獣に食わせたり、それをみんなでヤイノヤイノ楽しんだり、いかにも悪役がやりそうな非道の数々を丁寧にやってくれている。


それにしても…

なんでジャバは、人型ではない生物、いわば自分とより近いとも言える生物だけを

身近に置くのだろう?

様々な姿の宇宙人が行き交って生活しているSWの世界観の中では、

美醜の感覚も、私たちのそれには当てはまらないはずなのに、

如何にも醜いと思わる者だけを集め、悍ましさを過剰に演出していることに

すこし違和感を感じた。


「ハン・ソロを返せ」というルークの要求(この時ホログラムに映ったルークの髪型がダサい)を伝えるロボズだったが、一笑にふされ、ジャバの手に落ちる。


いや、当たり前だよね?

なんの攻撃力もないロボズにただルークからのメッセージを伝えさせても、

あのジャバが「はいはい、わかりましたよ」と

おとなしくハン・ソロを返してくれるはずもないわけで。


しかも悪趣味なことに、ジャバはハン・ソロを氷漬けのまま床の間みたいなところに飾っていた。

哀れ、ハン・ソロは現代アートに。


しかしその後、チューバッカ・レイア・ランド、そしてルークとお馴染みのメンツが次々とアジトへ現れ、大暴れ。

「あ、要はこれアバンなんだな…」と気づく私。

最初のロボズの茶番もルークの作戦であったようだ。まぁそういうことにしておこう。


ルークは髪型は変になっているものの、ジェダイとしての成長が目覚ましく、大変頼もしいマンになっている。

前作のラストで彼にもたらされた衝撃の真実…

「ダース・ベイダーが実は父ちゃんだった」

これを彼は如何にして飲み込んだのか。偉い子である。


お馴染みの仲間たちの活躍によって、無事ハン・ソロを取り戻し、ジャバ一味を成敗したところからいよいよ物語は動き出す。



2.『小さな緑のお友だち、逝く』

デス・スター再建を食い止めるべく、ハン・ソロやレイアたちはファルコンで飛び立つ。

が、

ルークはひとりダゴバのヨーダのもとへ。

そうだ、修行が途中だったね!「きっと戻ってきて修行を最後までやり遂げる」というヨーダやオビ=ワンとの約束を律儀に果たすルーク。本当に偉い子。


しかし…


久しぶりに再会したヨーダは、ルークの目にずいぶん年老いて見えた。

当り前よ、彼は900歳だものね。ヨーダが弱って見えたのは、ルークが強くなったせいもあるかもしれないね。

ヨーダはルークにダース・ベイダーを倒し、ジェダイになることを促す。
しかしそれはルークにとって父を殺すこと。

ルークはヨーダにダース・ベイダーのことを尋ねるが、
初めヨーダはこれをはぐらかす。

(「いやだよ!ちゃんと言ってよヨーダ!」←これは私の気持ち。)

ついにヨーダの口からも…

「おまえの父ちゃん、ダース・ベイダーやねん…」

と聞かされるルーク。


そして、さらに!


「もうひとりのスカイウォーカー」という衝撃的な言葉…
なんと、レイア姫はルークの双子の妹だったのである!


なんで?

そっか!

なるほどね!

え??


というおかしな順番で、私の中に衝撃が走る。

そしてを残して息を引き取るヨーダ。


え!待って!!

ヨーダ!!

ヨーダ!!

死ぬの?今?もう?

もっとずっと一緒だと思ってた。

だってあんなに人気のキャラなのに!

ここで!?


…うー、わー…驚いたわー


「もうひとりのスカイウォーカー」の衝撃とかちょっとぶっ飛ぶくらいに、ヨーダの死がショック。

明かされる真実とかいろいろ忙しい…

やっぱEpisode6は旧三部作のラスト…詰め込んできおる。



3.『やつの名前はパルパティーン☆』

一方帝国軍本拠地デス・スターには、皇帝がついに登場。

ここまでの流れを見るに、どうやらダース・ベイダーにとってはこの皇帝の影響力がかなり働いているようである。

ダース・ベイダーが、ジェダイの騎士:アナキン・スカイウォーカーであった過去からダークサイドに落ち今に至る、その経緯にこの皇帝が深く関わっているらしい。


ドキドキ…

果たして、皇帝ってどのような人物なのか??

見た目は、「皇帝」っていうよりも魔術師というか預言者というか…

みすぼらしいマントを頭から目深にすっぽり被って、ミステリアスな感じ。

この風貌は正直意外だったし、

ベイダーと皇帝、彼らの過去なにがあったのか、さらに謎が深まる!


帝国軍は、新生デス・スターの再建がとにかく急務。がんばれ雑魚ども!



4.『モフモフは宇宙の正義』

ヨーダを見送ったルークは仲間と合流し、新生デス・スターの再建をなんとしても阻止するべく出発する。


デス・スターを再建しているのは惑星エンドアの軌道上。

そのエンドアからは、デス・スターの防御シールドが発生しているので、まずその装置ぶっ壊してから、本体を叩こうぜって作戦。


というわけで、ルーク、レイア姫、ハン・ソロ、チューバッカ、ロボズで、エンドアへ。


衛兵との攻防の最中、彼らはエンドアの先住民モフモフ族(仮)に出会う。

あ、間違えた…!

エンドアは緑に覆われた自然豊かな土地なので、森の子熊の群れという感じ。


全2作を思い出してみると、

・Episode4は砂の土地

・Episode5は氷の土地

・そして今回は森の中

と、SWといえど、宇宙空間だけでなく

パッと見てわかる差別化は

シリーズものとして親切だなーと思った。


このモフモフ族は、なぜかロボ金を神と崇め、ルークたちを受け入れてくれる。


このあたりの展開は、

デス・スターの破壊を控えた最中で妙に穏やかで、

まるで別の映画を見ているかのような

不思議な気持ちになります。


しかしそんな中…

ルークはひとり思い悩んだ末、実の父親:ダース・ベイダーを自分の手で止めるために、ひとりきりでデス・スターへ向かうことを決意する。
レイア姫にも、二人が双子の兄妹であることを告げる。


この時ルークは

「自分ならば、父を止められるかもしれない。父の中には善良な気持ちが残っている。」

という可能性に懸ける発言をしている。

単純に「父は悪でした。父殺します。」というよりも、

愛と苦悩のある決断だと思えて、とても感動した。


5.『パパ、大好き』

この後、

・エンドアにおける「シールド発生装置破壊ミッション」

・それを受けての「ランド隊長のデス・スター破壊大作戦」

これらの応酬を横糸にしつつ、クライマックスへとがんがん盛り上がっていきますけれども、なんせ私はやっぱり戦闘機とかのドンパチよりも、物語の縦糸である父子の対決と謎皇帝の様子がひたすら気になる。


ルークは、父であるダース・ベイダーに
息子として、必死に語りかける。
父の「よい心」を信じて。


ダース・ベイダーは応じず、ルークを皇帝の元へ連れてゆく。

皇帝は、ルークがダークサイドへ堕ちるよう仕向けるために、彼の怒りや憎悪を増幅させようと、デス・スターの周辺で戦っているルークの仲間を攻撃し、挑発してくる。


「揺れるルーク…!負けないでルーク!!」


しかし、ルークはついにライトセイバーを手に取り、
ダース・ベイダーと剣を交える。


思い通りの展開に、笑いが止まらない皇帝。

戦いの中で、ルークがダース・ベイダーの手首をはねると、
それは機械の義手であった…!


前作のラストで2人が戦った時は、ルークが手首を無くし、義手となった。

父と子、まるで同じ道を辿っている、呪いのような事実に、慄くルーク。


父親の剣を折ったルークに、皇帝は今一度「ダークサイドに堕ち、自分のもとで力になれ」と誘いかけるが、ルーク受け入れない。


「ルーク、おめえ意志強えな!!」


このルークの頑なさに、さすがの皇帝も直接的なやり方に出る。

皇帝ビリビリ作戦!!

皇帝は両掌から強力な電磁波のようなものをルークに放ち、ルークを苦しめる。


この時私は、

ルークがひどい目に遭えば、ダース・ベイダーのよい心を刺激できる!

とドラマを先回りするあまり、

「ルーク、早くひどい目に遭え…!」と心の中で叫んでいた。


ルークもルークで、皇帝の攻撃を受けながら「パパ、助けて!」みたいな、それまで一度も「パパ」とか呼んだことないのに、わざとダース・ベイダーのよい心を刺激するような卑怯な真似。

いや、実際には「パパ」というニュアンスじゃないんだろうけど、英語だからパパだろうが親父だろうが言文一致なので、ルークがダース・ベイダーをはっきり「父」と呼んだだけで、熱くなる胸。


なんてベタな展開なんだ!

そして私はなんてチョロイんだ!でも構わない!

おい、ダース・ベイダー、早く息子さんを助けろし!!


というわけで、目の前で息子が苦しまされるのを見て、ダース・ベイダーはたまらず皇帝を妨害しルークを助けるが、その中で命を落とす。


お父さんには、よい心が残っていた!
ダークサイドに打ち勝って、ルークを助けてくれた!!


最後にダース・ベイダーはマスクを外し、自分の目で直接ルークを見る。

あの特徴的な黒マスクは、呼吸を助け、弱り切った顔を隠すためのものだったのか…

息子に看取られ、息を引き取るダース・ベイダー。


ラスト印象的なのは、ジェダイとして成長したルークを優しく並んで見守る、三人のジェダイの思念。

ヨーダ、オビ=ワン、そしてライトサイド時代のアナキン・スカイウォーカー。


そうか、アナキン。君は、そんな顔をしていたんだね。


…なるほど!!!

これは確かにまんまとアナキンのことが気になる!!

彼はどんな生い立ちで、
なぜジェダイとなり、
そしてダークサイドに堕ち、

どの過程でルーク・レイア姫の父となったのか??


それが描かれているのが、この後見る新三部作Episode1~3なのだ。

そして、12月に公開される一番新しいSWが、
物語世界の時系列でいうとこのEpisode6の後の話というわけなのだもの。

はるかさんやっと追いついたよ!
これは熱いわ。そりゃー世間も騒ぐわね。

オーケーオーライ。

次行ってみよー!!

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