友だちに会いに行く①

来月、友だちに会いに行くことにしました。


彼女と出会ったのは中学生の時なので、実は私にとって一番古い友だちです。

当時は別々の中学校に通っていた私たちは部活動を通じて知り合い、その後同じ高校に通うことになりました。
私より一つ年下だった彼女は、高校受験の時も私に相談をしてくれたりして、なにかと慕ってくれていました。

学年が違うので、付かず離れずというか、普段からべったり一緒にいることはなくて、常に程よい距離感でいられたのも、こうして長い付き合いになれた要因かもしれません。

女性としてはタイプの違う私たちですが、音楽・絵・読書など、一緒に楽しめるものが多くあって、感性を交換しあうようなところもありました。
一緒に楽器を弾いて歌ったり、だいぶ大人になってからも子どものように遊んでいました。

学生時代~子どもの頃からの友だちというのは、とても安心できる存在であるとともに、自己演出や鎧が通じない相手です。
どんなに成功したとしても、彼らの前では正直になるしかありません。
逆に言えば、自分がまだなにものでもない時から、面白がって付き合ってくれたことに、歳を重ねるほど感謝が増します。
本当に、大切な存在です。

彼女もそんなひとり、というわけです。


彼女は、大学時代から「ある場所」に惹かれ、自然とそこで暮らし、働き、生きていくことを望むようになっていきました。

そして何年間も、私たちの育った街とその「ある場所」との行き来を繰り返しながら、一歩一歩希望を叶え、ついにはその「ある場所」で結婚をしました。

さらに、出産もしました。

これまで行き来を繰り返しては、私にも会いに来てくれていた彼女ですが、子どもが生まれますと、なかなか身動きも取りにくいだろうと思い、この度思い切って私のほうから、彼女に会いに行こうと決心したのです。

彼女が彼女の家族と暮らす「ある場所」へ。

彼女がいる場所は、飛行機に乗って、9~10時間くらいの南の島国、スリランカです。
次回予告:
スリランカという国…そして、私がそこに行くためにまず超えなくてはならない壁。

KIMURA HARUKA

木村はるかが140文字をオーバーする時。

0コメント

  • 1000 / 1000