バレエを半年。

昨年の8月からバレエ教室に通っているので、先月2月で半年が過ぎました。

これまで何度かバレエやダンスのレッスンに通おうと挑戦したことはあるけれど、今通っている教室は「ここなら続けられる!もっと上手くなりたい!」という手応えを感じて継続できています。

その理由は大きく三つ。


1.オープンクラスであること

チケットを買って、その時その時都合のいい時間のクラスに予約なしで参加できる。
私のような不定期な仕事の者にはとても通いやすい。


2.全てのクラスが初級者向け

基本的に大人の女性しかいないので、中には経験者やバレエ歴の長い主婦の方もいるけれど、先生は生徒に対して常に「初級者対応」。

今まで私が覗いたバレエ教室では、初級クラスでも経験者がほとんどで、先生もその方たち照準でレッスンを進めてしまうので、専門用語や基本ステップすら全くついていけず取っ掛かりさえ掴めませんでした。


3.とにかく先生が元気で明るい

2にも書きましたが、「初級者向け」であることを貫いている先生のレッスンはとてもわかりやすく丁寧です。はきはきと大きな声で教えてくださいます。


そして...
実は、私が通い始めた去年の夏、この先生はすでに妊婦さんだったのです。

「バレエの先生のお腹が大きい...!」
という驚きの第一印象。

それから先生のお腹はすくすく育ち、産休に入られるまで、身重の体で、飛んだり跳ねたり私たちにバレエを教えてくださったのです。


先生が産休に入られてからは、数人の代行の先生が代わる代わるに教えてくださっています。
そうなってまた改めて、私は先生への感謝が膨らみました。

なぜなら私は、代行の先生のレッスンになかなか慣れることができず、ついていくことがままならないからです。

当然ですが、代行の先生ごとに教え方のリズムやテンポも違いますし、レベルも違います。
それはもちろん代行の方が悪いわけではありません。ただただ自分が初心者であること、簡単なステップさえ掴めていないことを思い知らされました。自信がガタガタになって、体も思うように動きません。

今まで楽しくレッスンできていたモチベーションすら先生の元気さに助けられていたんだ...!とあらためて気付かされました。
ちょっと器用で、ちょっと体がよく動く私を、先生はたくさん褒めてくださったので、それに甘えていたと思います。

そのままお正月休みを挟みながら、「せっかく始めたバレエをやめたくない。楽しく続けたい。」と思い直した私は、年明けからまた気持ちを新たにしてレッスンに通い始めました。

代行の方のレッスンを受けたことで、自分の苦手なステップが浮き彫りなったし、「本当はできてなかったんじゃ?」と思う部分も出てきました。

先生が産休から戻ったら、そこをしっかり見ていただきたいし、先生がいらっしゃらなくても、みっともなくてもできなくてもやめてしまいたくない。
「踊る」ということに憧れていただけの日々を思い出すと、せっかく始めることができたバレエをたった半年の地点の子どもじみた挫折で諦めたくないと思いました。


というわけで…
木村はるか、バレエ続けます。

なにを目指すわけでもなく、だれのためでもなく、粛々と続けること。それが大人の習いごとではないでしょうか。
ふと教室を見渡すと、そんなマダムも多いので励まされます。

そして当たり前ですが、産休はいつか必ず終わる(笑)
バレエの入口に立った私に、明るく手を差し伸べてくださった先生との再会がとても楽しみなのです。

KIMURA HARUKA

木村はるかが140文字をオーバーする時。

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